Kyrgyz

スキーシーンの撮影場所を求めて、探していた時に出会ったキルギス共和国。 日本の半分くらいの国土のうち、約9割以上が標高1500m以上にあるという山岳国。札幌と同じくらいの緯度にあり、万年雪の山並みに囲まれています。 旧ソ連時代には、外国人の立ち入りも禁止されていた場所ですが、ここ何年かで多くの産業も産まれ、観光にも力をいれています。キルギスのスキー場をいくつか回りながら撮影しているとき、今まさにこの国が猛スピードで変わっていくのを肌で感じました。 広大な山々や湖などの風景だけでなく、人々の生活にもまだまだ自然のまま昔のままの姿があちこちにありました。作られたものになってしまう前に、この壮大な景色や素晴らしい自然を残せたらと、冬、そして夏と訪れてみました。 東は中国の新疆ウイグル自治区から、西はウズベキスタンまで2500km続く天山山脈。ハンテングリ峰、ポベーダ峰などの7000m級の山々が連なる山脈。琵琶湖の約9倍の大きさを誇り、三蔵法師も立ち寄ったといわれるイシシクル湖。海抜3016mという世界屈指の高地にある天空の湖と呼ばれるソンクル湖。伝統的な移動式住居(ユルタ)での生活。 キルギス人と日本人は、同一民族だったという説もあるほど、顔立ちが似ている人が多く、新生児のお尻には蒙古斑が出るところも日本人と同じです。 名前すら、あまりなじみのなかったキルギス共和国。写真を見てくださった方の訪れてみたい国になればうれしい。